鹿島市の中木庭ダムは、市内では随一のあじさいの名所として知られています。梅雨の季節は雨で外出するのが面倒になりがちですが、雨でも美しいのがあじさいの花です。この記事では、中木庭ダムの周辺で美しいあじさいを見られるスポットや見頃時期などを紹介しています。
中木庭ダムあじさいの概要
中木庭(なかこば)ダムは、佐賀県鹿島市と長崎県大村市を結ぶ国道444号沿いにあるダムです。洪水などの治水対策として建設されたダムで、現在は水力発電も行われています。肥前鹿島駅から中木庭ダムまでは車で約20分です。バスや徒歩で行くのは難しいです。
中木庭ダムは鹿島市の能古見(のごみ)地区という場所にあります。ここは緑の木々と田園風景が広がる自然豊かな地域で、ただ散歩をしているだけでも癒されるような場所です。
このように自然豊かな中木庭ダムの周辺は、ドライブやウォーキングに絶好のスポットです。そして、6月中旬から下旬頃には地元の有志で植えられたあじさいが見頃を迎え、約7000株のあじさいが満開に咲き誇ります。あじさいの見頃時期に合わせて毎年開催されている「中木庭ダムあじさいまつり」では、あじさいの苗木の無料配布やダム一周ウォーキングなどのイベントで盛り上がります。
綺麗なあじさいが見られるおすすめポイント
中木庭ダムの周囲は3キロ以上あり、あじさいが多く咲いているのはダムの上流です。ここからは中木庭ダムの周辺で特にあじさいが美しい場所を紹介しているので、事前に場所を把握してお見逃しのないようにしましょう。なお、あじさいの咲く場所や本数、品種などは年によって変わることがあるのでご了承ください。
色とりどりのあじさいが最高に綺麗な「あじさい園」
中木庭ダムの周辺で最もおすすめのスポットは「あじさい園」ではないでしょうか?遠くから眺めるだけでもその美しさが伝わってきます。
あじさい園には、水色、白色、紫色など、色とりどりのあじさいが無数に咲いています。咲いている場所が斜面になっているので、立体的にあじさいが咲き、より一層あじさいの美しさと迫力が増しています。
あじさい園の中には通路が整備されています。満開のあじさいに囲まれながらの散策は花好きにはたまりません。
あじさいが綺麗な集いの場「トンボ池公園」
あじさい園からダムの上流方向へ進み、丸木庭橋の下を通過するとトンボ池公園があります。ここのあじさいも美しく、あじさいを鑑賞している人や写真撮影をしている人を見かけます。近くには無料で止められる大きな駐車場もあります。
水色のあじさいが無数に咲き乱れる「のみの郷」
トンボ池公園から徒歩で数分行くと、水色のあじさいが斜面一面に咲いている光景が広がります。ここは「のみの郷」という食事処の裏側です。見落としがちな場所にありますが、ここを逃すのは非常にもったいないほどの絶景スポットです。
あじさいの隣には階段があり、のみの郷へとつながっています。
のみの郷の名物といえば「だご汁」です。これは地元の食材をふんだんに使った郷土料理です。あじさいの散策をしてお腹が空いたら、のみの郷でランチがおすすめです。
のみの郷の隣にはやまびこ広場があります。遊具がたくさんあるので、小さい子供と一緒に行ったときにはここで遊ぶのも良いでしょう。また、やまびこ広場にある展望所からは中木庭ダムを一望できます。
日本の原風景、棚田の先に咲くあじさい「中木庭ダムの棚田」
のみの郷から国道444号をさらに上流へ200メートルほど進むと棚田が見えてきます。棚田とは傾斜面に作られた階段状の水田のことで、田舎ならではの美しい風景が広がります。
この棚田の先にある山の斜面には色とりどりのあじさいが咲いており、知る人ぞ知る隠れた名所になっています。
対岸にあじさい園を見られる「やすらぎ広場」
国道444号沿いであじさい園の対岸にはやすらぎ広場があります。
このやすらぎ広場にも鮮やかなあじさいがたくさん咲いています。しかも、中木庭ダムをはさんだ向こう岸には上述したあじさい園があるので、2つのあじさいスポットを同時に写真に収めることができます。
また、やすらぎ広場にはがくあじさいも多く咲いていることが特徴です。
中木庭ダム周辺の観光スポット
あじさい園の散策に疲れたら、のみの郷から車で5分ほどの距離にある平谷温泉はいかがでしょうか?内風呂と露天風呂があり、目の前には大自然が広がります。温泉と自然が心も体も優しく癒してくれることでしょう。
平谷温泉より先に車で2分ほど行くと平谷物産直売所があります。ここでは、地元の農産物や特産品などを販売しています。そして、直売所の外にある水道からは地下から湧き出す天然水が流れています。この湧き水は無料で持ち帰ることができて、水をくみに連日のように人が訪れます。夏の前の梅雨の時期といっても暑い日は多いです。あじさい鑑賞で汗をかいたら、ここの天然水で水分補給をしてみてください。