中木庭ダムフェスタは鹿島市の能古見地区で開催される秋祭りです。この記事では、中木庭ダムフェスタの過去の様子を紹介します。
能古見地区とは
鹿島市の能古見(のごみ)地区は、市内の南西部に位置し、佐賀県で最高峰の経ヶ岳の裾野に広がる山間部です。とても自然が豊かな地域で、秋の平谷渓谷は紅葉が美しい場所です。
この地域は水が美味しく、馬場酒造場という酒蔵は創業から200年以上酒造りをしています。佐賀牛の産地でもあるため、佐賀牛を味わいながら馬場酒造場の日本酒を飲むことが、中木庭ダムフェスタの楽しみ方の一つです。
中木庭ダムとは
上の写真はイベントの名前になっている中木庭ダムです。佐賀県営のダムの中では最大規模を誇ります。ダムの周囲が整備されているため、駅伝の合宿地として使われることもあります。
中木庭ダムは市内随一のあじさいの名所で、6月のあじさい祭りでは多くの人が訪れます。
中木庭ダムフェスタでは、中木庭ダムの一周ウォーキングとダム内部の見学会が開催されました。
中木庭ダムフェスタの様子
イベントの会場は、中木庭ダムからすぐ近くの「やまびこ広場」です。昔はグランドゴルフ場だったところに遊具などを設置して整備をした結果、現在は地元の子供たちの遊び場として人気です。
また、やまびこ広場には休憩所を兼ねた展望台があります。
展望台からは中木庭ダムとその周囲の山々を遠めに一望できます。空気も澄んでいて目の前には絶景が広がっているため、是非見に行ってみてください。
会場には多くの屋台が並んでいました。やまびこ広場にある食事処「のみの郷」からは「だご汁」などを販売していました。だご汁は平たい小麦粉の麺と野菜や肉を汁に入れた郷土料理です。他にも、お焼きやカレー、たこ焼き、かまぼこ、まんじゅうなどがありました。
中木庭ダムフェスタでは、購入したチケットで佐賀牛と交換できます。佐賀牛は県内で飼育される黒毛和牛の中でも特に品質が高い肉です。
佐賀牛や地場農産物を買ったら、バーベキュー用の道具を借りてその場で焼いて食べることもできます
こちらは、馬場酒造場の銘酒「能古見」の試飲コーナーです。お酒の販売は行わないので、もっと飲みたい人は自分たちでお酒を持ち込むことは可能です。会場までは肥前鹿島駅などから無料のシャトルバスが運行するので、お酒を飲む予定の人は利用してください。
この日は大勢の子供でにぎわっていました。大人たちは佐賀牛や日本酒などが目的のようでしたが、子供たちは遊具で楽しそうに遊んでいました。
子供たちに大人気だったのが「おもしろ工作室」という木工教室です。
大人の指導のもと、かなづちを片手に木のイスやロボットを手作りしていました。
飲食や木工教室だけではなく、様々な出し物も披露されます。上の写真はマジックショーです。
大勢の観客、カメラマンを集めたのが、能古見保育園による獅子舞と一声浮立の披露です。
こちらは一声浮立という太鼓の民俗芸能です。
途中から2頭の獅子舞が登場しました。獅子舞を動かしているのは3歳と5歳の子供たちで、笛の演奏以外は全て保育園の園児だけで構成されています。
小さい体ながらも、足を上げたり全身を動かして大きく表現しています。獅子舞のかけ声と一緒に、後ろで一声浮立を演奏している子供も大きな声でかけ声を出します。この後も、よさこいや山浦面浮立など様々な出し物が続き、大勢の観客を集めて盛り上がっていました。