母ヶ浦面浮立(ほうがうらめんぶりゅう)は、音成の面浮立と共に佐賀県の重要無形民俗文化財に指定されています。
七浦秋祭りの中でも、母ヶ浦面浮立には一際多くのカメラマンが訪れます。その理由は、上の写真のように広い田園風景が面浮立に映えるからです。音成面浮立や飯田面浮立も田んぼの中で「道行(みちゆき)」は行われますが、母ヶ浦の面浮立が一番田んぼが綺麗に写ります。
道行の場所は、鎮守神社および母ヶ浦公民館の前にある農道です。
例年は8時過ぎから9時頃に道行が行われます。上の写真のように、道行の先には大勢のカメラマンが構えてとても混雑しています。
母ヶ浦の面浮立は、白い股引や模様のついた法被(はっぴ)など他の面浮流と違って華やかな衣装を着ています。踊りの動きも柔らかで洗練されているのが特徴です。よく見ると小さい子供も混ざって歩いていますが、子供は鬼の面をつけていません。
広い田んぼの中で大勢の鬼が踊る様子は、初めて見る人にとっては異様であり、目が釘付けになります。豊かな自然と代々受け継がれる民俗芸能が共に残っている田舎だからこそ成り立つ貴重な光景です。
道行が終わった後は、10時前頃になると鎮守神社で奉納が行われます。
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