新年を迎えて、その一年が良い年になるように願掛けを行う初詣。この記事では、鹿島市で人気の初詣スポット、祐徳稲荷神社について過去の初詣の様子や混雑具合などを紹介していきます。
祐徳稲荷神社とは
佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷のひとつに数えられる神社です。商売繁盛、家運繁栄、交通安全、縁結びなどのご利益があると信仰されています。最寄り駅の肥前鹿島駅までは博多や長崎から電車で約1時間、肥前鹿島駅からはバスを使って約10分で到着します。
初詣の様子
境内に入って最初に目に付くのは非常に豪華な楼門です。ここで記念撮影をしている人が多いです。
楼門をくぐると本殿が見えてきます。本殿は階段を上った先にありますが、有料のエレベーターも用意されています。
本殿で参拝する人たち。
境内の入り口には、昨年の古いお守りやお札を納める古札納所があります。
初詣の混雑具合と交通アクセス
祐徳稲荷神社は年間で300万人以上の参拝者が訪れ、九州地方では福岡県の太宰府天満宮に次いで多い参拝者です。そして、正月の初詣には佐賀県の寺社の中で最も多い約70万人の参拝者が訪れます。佐賀県随一の人気初詣スポットということで、県外や海外からも多くの参拝者が訪れるため、祐徳稲荷神社の初詣はとにかく混雑します。
こちらは神社の参道にある門前商店街です。三が日を過ぎた後の最初の土曜日に撮影したものですが、大勢の人で混雑しています。
駐車場
何よりも困るのが駐車場です。祐徳稲荷神社には、境内に一番近い駐車場と少し離れた門前商店街の入り口の2箇所に無料の駐車場がありますが、正月はここが満車になります。そのため、今回は近くにある林業体育館の駐車場も開放されていました。混雑を減らしたい人は、やはり三が日は避けた方が良いでしょう。
自家用車以外の行き方
公共交通機関で行く場合には、最寄り駅の肥前鹿島駅から祐徳稲荷神社行きの祐徳バスが運行しています。肥前鹿島駅を出て少しだけ歩くと、バス乗り場の鹿島バスセンター(上の写真)があります。また、佐賀駅や武雄温泉駅、嬉野温泉などから直接祐徳稲荷神社に向かうバスもあります。
肥前鹿島駅や肥前浜駅からはタクシーで行くこともできます。歩いて行く場合には肥前浜駅が最も近く、距離は約3キロで30分から40分ほどかかります。
肥前浜駅から神社までの通り道には「肥前浜宿(ひぜんはましゅく)」という人気観光地があります。肥前浜宿には登録有形文化財として登録された建物が多く存在し、昔から酒造りが盛んな地域です。
年末年始は肥前浜宿のお店が閉まっている可能性はありますが、昔ながらの町並みを眺めて歩いたり、写真撮影をしても楽しめる場所です。時間や体力に余裕がある人は、肥前浜宿を散策しながら歩いて初詣に行くのも良いでしょう。
恋愛成就の祈願は岩崎社がおすすめ
恋愛成就のご利益を求める方は、岩崎社にお参りするのがおすすめです。岩崎社の場所は本殿の下あたりで、ここに祀られている岩崎大神は縁結びの神様として知られています。岩崎社には恋愛成就のお願いが書かれたハート型の絵馬がたくさん飾られています。
また、岩崎社の鳥居をよく見るとハート型の可愛い模様があることに気がつきます。これは「猪目(いのめ)」と呼ばれるもので、境内入り口の楼門にも見られます。
奥の院からの絶景で新年をスタート
本殿の横にある赤い鳥居や階段を20分ほど進むと奥の院に到着します。奥の院までは急な階段が続きますが、せっかく来たのだからと奥の院まで行く人も多いです。
奥の院の魅力は、何と言っても眺望が素晴らしいことです。天気が良ければ有明海まで見えます。また、祐徳稲荷神社は山に囲まれた谷にあるので気が逃げないパワースポットと言われていますが、それを実感できる景色が広がります。
おみくじとお守り
おみくじは、金みくじ、勝みくじ、恋みくじ、開運おみくじ、こどもおみくじなど、占いたい内容に応じて様々な種類があります。
中でも珍しかったのは「外国語みくじ」です。祐徳稲荷神社はタイを中心に外国人観光客が増加しており、この日も外国語みくじが人気でした。
外国語みくじは、日本語以外に英語、中国語、韓国語、タイ語など6カ国の言葉で書かれてありました。
お守りは、スポーツや試合に勝つように祈願してある「勝守」、何でも上手くいくように願いが込められた「うまくいく守」が人気でした。
絵馬もたくさん飾られていました。
神社で参拝した後は門前商店街で食事と買い物
祐徳稲荷神社の参道には門前商店街があり、様々なお土産屋や食事処が並んでいます。
門前商店街で一番人気のお土産は「稲荷ようかん」です。紙筒に入った羊羹を下から押し出して、糸で好きな大きさに切って食べます。
初詣のお土産にぴったりな猫やフクロウの縁起物も多く売られています。
鹿島市の特産品の一つ「のごみ人形」も門前商店街にはあります。のごみ人形は魔除けや開運の人形として親しまれ、正月には干支の人形が人気です。
正月の期間限定で門前商店街には屋台も立ち並びます。