鹿島市は古くから酒造りが盛んな地域で、現在は6つの酒蔵が酒造りをしています。肥前浜宿という地域には徒歩圏内に3つの酒蔵が密集しており、お酒の試飲や購入ができる「酒蔵通り」は人気観光スポットになっています。この記事では、肥前浜宿の酒蔵通りに来たときにお酒を買えるお店を紹介します。
肥前浜宿でお酒を販売しているお店
肥前浜宿では、富久千代(ふくちよ)酒造、光武(みつたけ)酒造場が現在も酒造りをしています。この中で富久千代酒造はお酒の直売を行っていません。
肥前浜宿の酒蔵通りでは、「観光酒蔵肥前屋(ひぜんや)」に加えて、「中島酒造場」と「飯盛(いいもり)酒造」でお酒を購入できます。また、酒蔵通りから徒歩で行ける距離では、「ありあけ酒店」と「幸姫(さちひめ)酒造」でもお酒を販売しています。
ここからは、それぞれの酒蔵、お店について詳しく紹介していきます。
光武酒造場
酒蔵通りの中央付近には、1688年に創業した光武酒造場があります。
日本酒の代表銘柄である「光武」と「金波」に加えて、本格芋焼酎の「魔界への誘い」を販売しています。
「魔界への誘い」は、モンドセレクション金賞、全国酒類コンクール芋焼酎部門1位を獲得するなど大ヒットしています。
峰松酒造場 (肥前屋)
酒蔵通りの入り口にある酒蔵が、「肥前屋(ひぜんや)」という店名で営業している峰松酒造場です。観光酒蔵として酒蔵を開放しており、毎日多くの観光客やツアー客が訪れています。店内では、お酒の試飲や購入、酒蔵の見学ができます。
肥前屋では峰松酒造場と光武酒造場の両方の銘柄を取り扱っています。お酒の他には漬物や有明海の幸などの特産品も販売しています。
峰松酒造場の代表銘柄は「肥前浜宿」で、基本的には肥前屋でしか販売していません。
中島酒造場
酒蔵通りの中央付近には中島酒造場があります。創業は1650年で、この地域では最も古い酒屋です。
現在は酒造りを行っていませんが、唐津市の鳴滝酒造にて委託製造したものを小売りしています。店内では常時10種類ほどのお酒を試飲して購入できます。
中島酒造場の代表銘柄は「君恩」で、女性には「太閤梅」という梅酒が一番人気です。
飯盛酒造
酒蔵通りで「玉の香」という大きな煙突が目印になっている飯盛酒造です。
現在は酒造りを行っておらず、酒蔵を活用して作った粕漬を販売しています。
飯盛酒造は粕漬の試食や販売が中心ですが、鹿島市や佐賀県の地酒も一部取り扱っています。
ありあけ酒店
ありあけ酒店は、酒蔵通りから徒歩10分ほどの場所にある酒屋です。
鹿島市および佐賀県の地酒や焼酎を取り扱っており、銘柄の種類は豊富にあります。
馬場酒造場の「能古見(のごみ)」や矢野酒造の「肥前蔵心(ひぜんくらごころ)」など、肥前浜宿から離れた酒蔵のお酒を買いたいときは、ありあけ酒店がおすすめです。
幸姫酒造
酒蔵通りから祐徳稲荷神社の方向へ徒歩15分ほど行くと、1934年に創業した幸姫酒造という酒蔵があります。観光酒蔵の草分け的存在として、話を聞きながら酒蔵の中を見学できます。
幸姫酒造の代表銘柄は「幸姫」で、様々な日本酒のコンテストで受賞しています。
店内では約15種類の銘柄を試飲して購入できます。
富久千代酒造の鍋島を買えるお店
「インターナショナル・ワイン・チャレンジ (IWC) 2011」の日本酒部門で世界一のチャンピオン・サケになった「鍋島」を製造する富久千代酒造は肥前浜宿にあります。
ただし、富久千代酒造ではお酒の直売を行っておらず、酒蔵通りの周辺では上記で紹介した「飯盛酒造」と「ありあけ酒店」で取り扱っていることがあります。
酒蔵通りから離れて肥前鹿島駅の方向まで行けば、小楠酒店という酒屋があります。
小楠酒店は富久千代酒造と特約店の契約を結んでいるため、鍋島の銘柄は市内で一番多くそろっています。