肥前浜宿といえば酒蔵通りでのお酒の飲み比べが人気ですが、お酒を飲まない人でも楽しみ方はあります。肥前浜宿には昔ながらの建物や豊かな自然が残り、写真撮影に適したインスタ映えのスポットが多くあります。カメラを片手に散策すれば、きっと素敵な写真が撮れるはずです。この記事では、肥前浜宿に観光に来たときにおすすめの撮影スポットを紹介しています。
JR肥前浜駅
肥前浜宿を観光する際の最寄り駅が「JR肥前浜駅」です。ここから「酒蔵通り」までは徒歩数分で到着します。肥前浜駅は1930年に完成しましたが、その後老朽化が進み、2018年にリニューアルされました。最初に駅がつくられた昭和初期の様子を調査し、当時の様子に近づけるように改装をしています。白と淡いピンク色の外観は若い女性などから「可愛い」と評判になっており、駅を見学するためだけに来る人もいます。
夜には駅のライトアップが行われます。肥前浜駅を利用する際は、駅にも注目してみてください。
漬蔵たぞう
肥前浜駅から徒歩すぐの場所に「漬蔵たぞう」という漬物屋があります。若い人は漬物にあまり興味がないかもしれませんが、この漬物屋は一般的なイメージとは異なります。
漬物が美味しいのはもちろんのこと、漬物の製造と販売を行っている蔵が素晴らしいのです。創業から100年以上経過するこの歴史ある蔵の中は、むき出しの木造の柱、昔に使用していた巨大な樽、蔵の中をぼんやりと照らす薄明かりなどで構成され、足を踏み入れれば見たことのないような不思議な光景が広がります。音楽ライブなどのイベントも開催されるこの素敵な漬蔵では、発酵文化が残る肥前浜宿ならではの写真が撮影できるはずです。
酒蔵通り
肥前浜宿に来たからには、白壁の美しい建物が立ち並ぶ酒蔵通りの写真は欠かせません。特に、山口醤油醸造場または継場の付近がベストスポットで、ここに立つと「これぞ酒蔵通り」という写真を撮影できます。
昭和の部屋
酒蔵通りには「峰松酒造場(肥前屋)」という酒蔵があります。お酒の試飲や購入ができるスペースの奥には、酒蔵に保管されていた昔の生活用品を集めた「昭和の部屋」があります。昭和時代のものを目にする機会が減り、若い人にとっては珍しいものばかりなので、SNSにあげれば反応が良いかもしれません。
茅葺の町並み
肥前浜宿には2つの「重要伝統的建造物群保存地区」があり、1つは先ほどの酒蔵通り、もう1つが上の写真にある茅葺の町並みです。特に南舟津(みなみふなつ)という地区にある茅葺の民家が3棟並ぶ姿は圧巻で、味のある写真が撮れることでしょう。
この地域は現在まで続く漁師街であり、細い小道にはレトロな雰囲気がただよっています。この周辺を散策していると、時にはそこで生活する地元住民の方との挨拶や交流があり、温かい気持ちになります。
酒蔵通りの継場の近くには「旧乗田家住宅」という武家屋敷があります。ここの茅葺の屋根は大きくて立派で、写真撮影にはおすすめです。
浜川の風景
先ほどの2つの「重要伝統的建造物群保存地区」の間には浜川が流れており、その上を浜橋がかかっています。酒蔵通りから茅葺の町並みへ向かうときに通る橋ですが、この浜橋から見る浜川の眺望が素敵です。
浜川は夏場には地元子供たちの水遊び場となったり、スケッチ大会が開催されるなど、地元の人たちにとっては身近な場所です。昔から地元の方が大切に守ってきた環境、景観であり、現在まで美しい川が維持されています。
浜川の野鳥
浜川は有明海に注ぐ川であり、干潟や水辺を生息地とする野鳥がいます。先ほどの浜橋から浜川沿いを少し歩けば、アオサギ、シラサギ、マガモなどの野鳥を日常的に観察できるので、カメラや双眼鏡を持ってバードウォッチングするのもおすすめです。
事比羅神社の展望所
酒蔵通りから浜橋の付近に来ると長い石段が見えてきます。
この石段の先には事比羅神社があり、そこには上の写真のようにテーブルと椅子が設置された展望所が用意されています。
この展望所は、肥前浜宿の町並みや自然、浜川を一望できる場所です。酒蔵通りから徒歩すぐの場所にあって気軽に行ける展望所でありながら、観光客にはあまり知られていません。眼下に広がる肥前浜宿の景色は写真映えすること間違いなしです。
臥竜ヶ岡公園の桜
事比羅神社の隣には臥竜ヶ岡公園があり、春の季節は市内屈指の桜の名所になります。花好きの人は撮影に出かけてみてください。